こんにちは。
スモールジムグランダ武蔵野弐番館代表トレーナーの佐藤です。
運動をする理由はたくさんありますが、その1つが思いがけない転倒からの怪我を予防することです。
年齢が高齢となれば、その1回の転倒による怪我は大きなリスクとなり、寝たきり、認知症のきっかけになることもあります。
ご高齢でなくても、日常生活に支障を来たす怪我であれば、家庭やお仕事、職場に負担をかけてしまい、個人の問題で済まなくなります。
では、なぜ「運動が思いがけない転倒からの怪我を予防する」ことに繋がるのでしょうか?
それは、【フィードバック制御とフィードフォワード制御】の2つの制御機能を得ることができるからです。
フィードバック制御とは、日常動作から逸脱した動作になった際、その動作を修正する制御方法です。
具体的には、濡れている床面でうっかり足を滑らした際に、転ばずに体勢を立て直し転倒を回避するような状況です。
これが運動経験の乏しい方や運動不足の方は、足を滑らし、体勢の立て直しができず、転倒してしまいます。
次にフィードフォワード制御とは、日常動作が妨げられることが予見できる時、未然に起こらないように対処する制御です。
具体的には、歩いている数m先に水溜りがあり、瞬時に「跨ぐことで回避できるのか?」「水溜りの横を歩き回避するのか?」を未然に判断し行動に移します。
このような2つの制御を日常生活の中で自然に行っています。
しかし、加齢による機能低下や運動不足などにより、2つの制御機能も低下を起こし、これまでならば起こることのなかった怪我や事故のリスクが高くなります。
目で見る視覚、耳の前庭器官、足裏の感覚や筋肉の伸び縮みを感じるセンサーなどで事態を感知、認識して、それに応じた動作や姿勢を整えます。
これらの感覚センサーを鋭敏にするには、多様な運動動作を普段から実行することです。
日々運動を実践しているからこそ、自分のカラダを認識することができ、安心・安全にスムーズな動作を作り出すことが可能となり、
それが「思いがけない転倒による怪我を予防する」ことに繋がるのです。
スモールジムグランダ武蔵野弐番館では、「50代以降の動ける体づくり」が1つのテーマでもありますので、転倒予防の運動内容ももちろん盛り込まれております。
転倒による怪我をしてしまってから、「運動をしておくべきだった」と思うのか?未然に予防をするのか?
大きな選択の分かれ目となります。
新年始まったばかり、新しいことを始めるには今ですよ!